フリック入力は日本だけ?海外の打ち方と歴史

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看板が並ぶ東京の街並み

海外の人がスマホで打っているのを見たら、パソコンと同じような細かいキーボードを使っていた。日本では当たり前のフリック入力は、もしかして日本だけなの? 海外の人は、あの小さなキーで速く打てるの? ふと気になって調べた人に向けた記事です。

この記事では、フリック入力が日本だけで使われている理由、海外のスマホの打ち方、フリック入力がどこから来て、どう広まったかを説明します。

結論

  • 日本語の打ち方としてのフリック入力は、ほぼ日本だけで使われています。
  • 理由は、五十音の「10の行 × 5つの段」が、フリック入力の「10個のキー × 5つの方向」にぴったり合うからです。
  • 英語などの国では、パソコンと同じ並びのキーボード(QWERTY)と、指をなぞって打つスワイプ入力がよく使われています。

私は、友だちが指を上下左右にすばやく動かして打っているのを見て「なんだそれ」と思ったのが、フリック入力との出会いでした。今はFlick Practiceというフリック入力の練習サイトを運営していて、60秒テストでは1分98文字ほどで打てています。この記事の歴史や海外の話は、参考にのせた資料で確かめています。

この記事を読めば、フリック入力が日本語のためにできた打ち方だと分かり、なぜ覚えると速く打てるのかも、しくみから納得できます。

フリック入力のしくみから知りたい人はフリック入力とは?しくみ・打ち方とトグル入力との違い

フリック入力が日本だけで使われる理由

五十音が「10 × 5」で、キーと方向にぴったり合う

フリック入力は、「あ・か・さ・た・な・は・ま・や・ら・わ」の10個のキーと、指を動かす5つの動き(タップ・左・上・右・下)で文字を選びます。

日本語の五十音も、子音の10の行(あ行〜わ行)× 母音の5つの段(あいうえお)でできています。だから、1つのキーに1つの行を入れて、5つの動きで段を選ぶと、ほとんどの文字がぴったり収まります。

「な」のキーに、な行の5文字。段は指の動きで選ぶ

アルファベットには「行と段」の並びがない

英語のアルファベットは26文字で、五十音のような「行と段」の決まった並びがありません。10個のキーに5文字ずつ入れる、というまとめ方がしにくいため、海外ではフリック入力のような打ち方は広まりませんでした。

1文字を1回の動きで打てる

ローマ字入力では、「か」を打つのに「k」「a」の2回が要ります。フリック入力なら、「か」のキーをタップするだけ、「き」なら左へ1回はらうだけです。かな1文字を1回の動きで打てることも、日本語に合っている理由の一つです。

ローマ字入力とどっちが速い?スマホをローマ字入力にする方法|フリック入力とどっちが速い?

海外では、スマホで何を使って打っている?

地域・言語よく使われる打ち方
英語などパソコンと同じ並び(QWERTY)のキーボード、指をなぞって打つスワイプ入力
中国語QWERTYキーボードで、読み方(ピンイン)を打って変換
韓国語ハングルの部品を並べたキーボード

英語圏で広まっている「スワイプ入力」

スワイプ入力は、指を画面から離さずに、打ちたい単語の文字を順番になぞって入力する方法です。「グライド入力」「なぞり入力」とも呼ばれます。1単語をひと筆で書けるので、速く打てることから広く使われています。

日本語では、スワイプ入力はあまり使われていない

ほかの主な言語で当たり前になったスワイプ入力が、日本語の入力ではほとんど用意されていない、という指摘もあります。

フリック入力はどこから来た?

年できごと
1998年携帯端末「Newton」向けの日本語入力「Hanabi」が、この方式の草分けとされる
2008年iPhoneが日本語の打ち方にフリック方式を採用し、急速に広まる
その後スマホが広まるにつれ、ボタン式の携帯電話の打ち方(トグル入力)に代わって一般的に

今では、iPhoneの標準のキーボードのほか、AndroidのGboardやSimeji、ATOKなど、多くの日本語キーボードがフリック入力に対応しています。

「フリック入力だから、日本では小さいスマホが好まれた」は誤り

「海外のQWERTYキーボードは小さい画面だと打ちにくいので、フリック入力の日本では小さいスマホが好まれた」という見方が語られたことがあります。ただ、実際には日本でも大きな画面のスマホが主流になっていて、この見方は誤りだったとされています。

日本にいるなら、フリック入力を覚える価値はある

日本語に合わせて作られた、いちばん無駄の少ない打ち方

フリック入力は、日本語の五十音の形に合わせた打ち方です。慣れれば、1文字を1回の動きで打てます。私も最初はトグル入力の方が速かったのですが、慣れてからはフリック入力の方がはっきり速くなりました。

使っている人は、まだ多数派ではない

調査では、15〜24歳でも「フリック入力を使っている」と答えた人は女性47%・男性33%でした。今から覚えても、遅すぎることはありません。

フリック入力を使う人の割合はフリック入力を使っている人の割合|年代・性別

日本語のために生まれたフリック入力、今どのくらいの速さで打てるか、1分で測ってみませんか。

まとめ:五十音にぴったり合う、日本ならではの打ち方

まとめ

  • 日本語の打ち方としてのフリック入力は、ほぼ日本だけで使われている
  • 五十音の「10の行 × 5つの段」が、10個のキーと5つの動きにぴったり合う
  • 海外では、QWERTYキーボードとスワイプ入力が主流
  • 1998年の「Hanabi」が草分けで、2008年にiPhoneが採用してから一気に広まった

フリック入力を覚えてみたくなったら、練習の進め方をまとめた記事から始めてみてください。

次に読むならフリック入力の練習方法|初心者は1分の測定から

参考

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