フリック入力の 練習方 法初心者は 1分の 測定から
更新 7分で読めます

フリック入力を練習したいけれど、何から始めればいいか分からない。練習サイトやアプリをいくつか試してみたものの、3日で開かなくなった。打つのが遅いせいで、LINEの返事も仕事のチャットも、いつも人より一歩遅れてしまう。そんなもどかしさを感じていませんか?
この記事では、初心者でも続けやすいフリック入力の練習方法を、「測る・苦手だけ練習する・測り直す」の3ステップで説明します。最初に覚えたい基本、1週間の練習メニュー、よくある失敗、練習サイトの選び方までまとめました。
結論
フリック入力の練習は、「測る → 苦手な文字だけ練習する → また測る」のくり返しがいちばん効率的です。
- まず1分で、今の速さと苦手な文字の種類を知る
- 苦手な文字(濁点・小さい文字・同じ文字の連続など)が多いお題だけを、1回1分練習する
- 週に1回、同じ条件で測り直して、伸びを数字で確かめる
Flick Practiceは、この3ステップをそのまま回せるように私が作った練習サイトです。2025年に「フリック入力 練習」で探したとき、Webで練習できるサイトは2つほどしかなく、もっと快適に練習できる場所があれば役に立つと思ったのがきっかけでした。私自身、最初は同じキーを何回も押す打ち方の方が速かったのですが、今は60秒テストで1分98文字ほどで打てています。
この記事を読めば、今日から何を何分練習すればいいかが決まり、1週間後に「速くなった」を数字で確かめられます。
ステップ1は、60秒テストでそのまま試せます。登録もアプリもいりません。
練習を始める前に:基本の打ち方とつまずきやすい所
フリック入力の基本
フリック入力は、キーに触れたまま上下左右に指をすべらせて文字を選ぶ打ち方です。タップすると「あ段」、左・上・右・下へすべらせると「い段」「う段」「え段」「お段」になります。どの行も同じ並びです。
初心者がつまずきやすい3つ
練習を始めると、多くの人が同じところで止まります。先に知っておくと、あわてずにすみます。
- 濁点・半濁点・小さい文字:文字を打ったあと、左下の「゛゜小」(Gboardは「大⇔小」)のキーで変えます
- 同じ文字の連続:「ああ」が「い」になります。設定の「フリックのみ」で直せます
- 漢字への変換:候補を選ぶのに時間がかかります。予測変換を使うと打つ文字が減ります
練習の前に、設定を整える
打ちにくさの原因が設定にあると、いくら練習しても速くなりません。最初に次の3つだけ見直してください。
- 「フリックのみ」をオンにする(トグル入力が混ざらなくなる)
- キーボードを打ちやすい大きさにする(押し間違いが減る)
- ふだん使うキーボードで練習する(練習用の特別なキーボードは使わない)
フリック入力の練習方法:3つのステップ
ステップ1:1分で、今の速さと苦手を知る
最初に今の実力を測っておくと、練習の効果が数字で見えるようになります。おすすめは、同じ長さ・同じ難しさの文章で、1分あたりに正しく打てた文字数を測る方法です。
「速さ」だけでなく、どの種類の文字で間違えたかも一緒に分かると、次に何を練習すればいいかが決まります。Flick Practiceの60秒テストでは、1分あたりの文字数と、間違いが多かった文字の種類が出ます。
参考までに、スマホの文字入力の速さを測った研究では、平均は次のような数字でした。測り方が研究ごとに違うので、順位ではなく「おおよその目安」として見てください。
- 高校1年生2019年・17人59文字/分
教科書の118文字の文章をスマートフォンで入力した時間(平均119.6秒)から換算。17人中13人がフリック入力。
登本洋子・高橋純・堀田龍也(2021)「高校生のPC・スマートフォンの文字入力の速さに関する調査」日本教育工学会論文誌 44(Suppl.) - 大学1年生2022年・約1,050人81文字/分
70文字の文章をスマートフォンで入力した時間を各自が計測(平均1.354文字/秒)。入力方法は問わない。
八重樫直希・稲垣知宏・村上祐子・滑川裕介(2022)「デバイス別文字入力速度と利用実態から明らかにする大学新入生のための情報教育の検討」大学ICT推進協議会 2022年度年次大会 - 大学3・4年生2020年・12人108文字/分
1分間のフリック入力テスト(1人4回)の平均。中央値は110文字、最小10〜最大179文字。
中川大輔・松澤芳昭(2020)「文字入力速度測定ツールの開発による大学生のキーボード入力とフリック入力速度の実態調査」情報システム学会 第16回全国大会
ステップ2:苦手な文字だけを、1回1分練習する
ふつうの文章を打つ練習だと、得意な文字も苦手な文字も同じくらい出てきます。苦手な文字が多いお題だけを打つと、同じ1分でも、苦手な文字に触れる回数がぐっと増えます。
Flick Practiceの練習では、次の文字の種類ごとに、その文字が多いお題を選べます。
- 濁点(が・ざ など)
- 半濁点(ぱ・ぴ など)
- 小さい文字(ゃ・ゅ・ょ・ぁ など)
- 小さい「っ」
- 長音「ー」
- 同じ文字の連続
- 句読点・記号
- 数字
- 漢字・カタカナへの変換
たとえば60秒テストで「濁点・半濁点」の間違いが多かったなら、濁点の多いお題だけを打ちます。苦手が2つ以上あるときは、間違いが一番多かった種類から1つずつ進めてください。
ステップ3:週に1回、同じ条件で測り直す
練習のあとは、ステップ1と同じ条件で測り直します。前回と比べて、
- 1分あたりの文字数が増えたか
- 苦手だった文字の間違いが減ったか
を確かめます。伸びていれば次の苦手へ、伸びていなければ同じ文字をもう少し続けます。
自分の進み具合を記録して見返すことは、目標の達成につながりやすいと報告されています(Harkin ほか、2016年。138の研究をまとめた分析)。ただし、これはフリック入力を対象にした研究ではありません。
1週間の練習メニュー(1日3分)
「毎日何をすればいいか」を迷わないように、1日3分のメニューにしました。
| 日 | やること | 時間 |
|---|---|---|
| 1日目 | 60秒テストで今の速さと苦手を知る → 一番苦手な文字を練習 | 3分 |
| 2〜6日目 | 苦手な文字の練習(2分)→ ふつうの文章を練習(1分) | 3分 |
| 7日目 | 60秒テストで測り直して、1日目と比べる | 1分 |
方向を考えながら打っている人のコツ
- まずはひらがなだけを、ゆっくり正確に打ちます
- 方向が分からなくなったら、1つの段(い段だけ、う段だけ)に戻ります
- 速さは気にしなくて大丈夫です。間違いが減れば、速さは後からついてきます
見なくても方向が分かる人のコツ
- 予測変換を使って、打つ文字そのものを減らします
- 両手の親指で打つと、指の移動が短くなります
- よく打つ言葉はユーザー辞書に登録しておきます
練習が続かない人の、よくある失敗
1回の練習が長すぎる
最初にやる気があるときほど、30分、1時間と練習しがちです。でも、長い練習は疲れて、次の日に開くのがおっくうになります。1回1〜3分で、毎日の方が続きます。
速さばかり追いかける
速く打とうとするほど、間違いが増えます。間違いを消して打ち直す時間は、とてももったいない時間です。正しく打てる文字を増やす → 自然に速くなるの順で考えてください。
ミスが多いときはフリック入力のふだんと違う打ち方で練習する
ふだん片手で打つ人が、練習だけ両手で打っても、ふだんの速さにはつながりにくいです。練習は、いつもの持ち方・いつものキーボードで。打ち方を変えたいときは、ふだんの打ち方から変えましょう。
伸びを確かめない
測り直さないと、「練習しているのに速くならない」と感じて、やめてしまいがちです。週に1回、同じ条件で測るだけで、小さな伸びにも気づけます。
練習サイトとアプリ、どちらを選ぶ?
| 種類 | よいところ | 向いている人 |
|---|---|---|
| ブラウザで使う練習サイト | インストール不要。すぐ始められる | まず試したい人、スマホの容量が少ない人 |
| スマホアプリ | 通知やごほうびで、毎日続けるしかけがある | ゲームのように遊びながら続けたい人 |
どちらを選ぶ場合も、次の2つは必ず確かめてください。
- いつも使っている日本語キーボードで打てるか:練習用の特別なキーボードでは、ふだんの速さにつながりにくい
- 苦手な文字が分かるか:速さだけでは、何を練習すればいいかが決まらない
よくある質問
毎日どのくらい練習すればいい?
1日1〜3分で十分です。短くても毎日続ける方が、週末にまとめて長く練習するより続けやすくなります。
何歳からでも速くなる?
年齢に関係なく、練習すれば打てるようになります。大人になってから覚える人は、昔の打ち方が混ざらないように「フリックのみ」にしてから始めてください。
大人から慣れるにはフリック入力が子どもに練習させるときは?
ゲーム感覚で続けられる練習が向いています。ただし、ごほうびや演出より、正しく打てた文字が増えたことをほめてあげてください。
ゲーム感覚で続けるにはフリック入力のまとめ:まず1分、今の速さを測ってみよう
まとめ
- 練習は「測る → 苦手な文字だけ練習する → また測る」のくり返し
- 1回1〜3分の短い練習を、いつもの打ち方・いつものキーボードで毎日続ける
- 週に1回、同じ条件で測り直して、伸びたかどうかを数字で確かめる
あなたの今の速さと苦手な文字は、1分で分かります。まずはそこから始めてみてください。
参考
今の速さを、1分で。
60秒テストで、1分あたりに正しく打てた文字数と、苦手な文字の種類が分かります。登録・アプリは要りません。


