フリック入力の 速度 測定1分の テストで 平均と 比べる
更新 6分で読めます

自分のフリック入力は、速いほう?それとも遅いほう? パソコンのタイピングなら「1分で何文字」と測れるのに、スマホの速さはどうやって測ればいいのか分からない。周りの人と比べて遅い気がするけれど、本当のところを数字で知りたい。そんなふうに思って調べた人に向けた記事です。
この記事では、フリック入力の速さの正しい測り方、研究で分かっている平均の目安、60秒テストの手順と結果の見方、測ったあとに速くする方法を説明します。
結論
- フリック入力の速さは、1分あたりに正しく打てた文字数で比べるのが分かりやすいです。間違えた文字まで数えると、雑に急ぐほど速く見えてしまいます。
- 公開されている研究の平均は、高校1年生で1分59文字、大学1年生で81文字、大学3・4年生で108文字。条件がそれぞれ違うので、目安として見てください。
- Flick Practiceの60秒テストなら、登録なし・アプリなしで、今の速さと苦手な文字の種類が1分で分かります。
Flick Practiceの運営者の私も、この記事を書く前に60秒テストを受けてみました。結果は1分98文字。大学1年生の平均よりは速く、大学3・4年生の平均にはあと10文字届かない、というところでした。最初はトグル入力(同じキーを何回も押す打ち方)の方が速かった私でも、慣れればこのくらいまでは打てるようになります。
この記事を読めば、今の自分の速さを数字で知り、「次は何を練習すれば速くなるか」まで決められます。
先に測ってから、この記事を読んでも大丈夫です。1分で終わります。
フリック入力の平均速度は?研究の目安
スマホの文字入力の速さを測った、公開されている研究・調査の平均です。
- 高校1年生2019年・17人59文字/分
教科書の118文字の文章をスマートフォンで入力した時間(平均119.6秒)から換算。17人中13人がフリック入力。
登本洋子・高橋純・堀田龍也(2021)「高校生のPC・スマートフォンの文字入力の速さに関する調査」日本教育工学会論文誌 44(Suppl.) - 大学1年生2022年・約1,050人81文字/分
70文字の文章をスマートフォンで入力した時間を各自が計測(平均1.354文字/秒)。入力方法は問わない。
八重樫直希・稲垣知宏・村上祐子・滑川裕介(2022)「デバイス別文字入力速度と利用実態から明らかにする大学新入生のための情報教育の検討」大学ICT推進協議会 2022年度年次大会 - 大学3・4年生2020年・12人108文字/分
1分間のフリック入力テスト(1人4回)の平均。中央値は110文字、最小10〜最大179文字。
中川大輔・松澤芳昭(2020)「文字入力速度測定ツールの開発による大学生のキーボード入力とフリック入力速度の実態調査」情報システム学会 第16回全国大会
数字を見るときの注意
3つとも、測った文章・人数・数え方がばらばらです。たとえば高校1年生の調査は118文字の文章を打った時間から、大学1年生の調査は70文字の文章を各自が測った時間から計算しています。「どの数字より上か下か」で順位をつけるより、今の自分がどのあたりにいるかを知る目安として使ってください。
ネットでよく見る「平均◯文字」について
フリック入力の平均として、出典の書かれていない数字が紹介されていることがあります。誰を、どう測ったかが分からない数字は、比べる相手として使いにくいので、このブログでは使いません。
1分の文字数を、ふだんの場面に置きかえると
「1分で何文字」と言われてもピンとこないときは、ふだんの場面に置きかえてみましょう。60秒テストの結果画面では、20文字のメッセージや400字の作文を打つのに、だいたい何秒かかるかも出しています。
| 1分あたりの文字数 | 20文字のメッセージ | 400字の作文 |
|---|---|---|
| 40文字 | 約30秒 | 約10分 |
| 60文字 | 約20秒 | 約6分40秒 |
| 98文字 | 約12秒 | 約4分5秒 |
※ 1分あたりの文字数から計算した目安です。変換や見直しの時間はふくみません。
速さは「1分あたりに正しく打てた文字数」で比べる
速さを比べるときは、数え方をそろえることが大事です。
1. 時間をそろえる
いつも同じ長さ(1分など)で測ります。10秒だけだと、たまたまの速さに左右されます。
2. 正しく打てた文字だけを数える
間違えた文字まで数えると、急いで雑に打つほど速く見えてしまいます。実際には、間違えた文字を消して打ち直す時間がかかるので、正しく打てた文字だけで比べる方が、ふだんの速さに近くなります。
3. 同じ難しさの文章で測る
濁点や小さい文字が多い文は、少ない文より遅くなります。毎回同じくらいの難しさの文章で測ると、伸びたかどうかが正しく分かります。
この3つがそろっていれば、先週の自分と今週の自分を比べても、ちゃんと伸びたかどうかが分かります。
パソコンのタイピング速度とは、そのまま比べられない
「タイピング スマホ」で調べると、パソコンのタイピング練習の点数と比べたくなるかもしれません。ただ、パソコンのタイピングはキーを押した回数で数えることが多く、ローマ字入力では「か」1文字に2回のキーが要ります。スマホのフリック入力はかな1文字を1回の動きで打つので、数え方がそもそも違います。
スマホの速さは、スマホの速さどうしで比べるのが確実です。
ローマ字入力とどっちが速い?スマホをFlick Practiceの60秒テストで測る手順
- 60秒テストを開く
- 文章の種類を選ぶ
- ひらがな:ひらがなの文章を、いつもの日本語キーボードで打つ
- 実践(漢字変換あり):漢字変換を含む、ふだんの文に近い文章を打つ
- 「60秒テストを始める」を押して、出てくる文章を1分間打つ
いつも使っているキーボードのまま打てます。練習用の特別なキーボードは使いません。
結果の見方
結果画面には、次のことが出ます。
- 1分で何文字打てたか(正しく打てた文字だけ)
- 20文字のメッセージ・400字の作文にかかる時間の目安
- 今回わかったこと:打ち間違いの回数と、どの種類の文字で間違えたか(例:小さい「っ」で1回)
- 世の中の目安:上の研究の平均と比べた位置
記録はこのブラウザに残るので、次に測ったときに前回や自己ベストと比べられます。数え方の細かいルール(変換中の文字は数えない、打ち直しても二重に数えない など)は、測定方法と練習の考え方にまとめています。
測ったあとは、苦手な文字だけを練習する
速さが伸びない原因は、たいてい特定の文字にあります。60秒テストでは、次のような文字の種類ごとに、間違いの多さも見ています。
- 濁点(が・ざ など)
- 半濁点(ぱ・ぴ など)
- 小さい文字(ゃ・ゅ・ょ・ぁ など)
- 小さい「っ」
- 長音「ー」
- 同じ文字の連続
- 句読点・記号
- 数字
- 漢字・カタカナへの変換
苦手が分かったら、その文字が多いお題だけを1分ずつ練習できます。全部を練習するより、苦手な文字だけをくり返す方が、少ない時間で効きます。
練習のしかたを詳しくフリック入力の速さ別:次にやること
| 結果の感じ | 次にやること |
|---|---|
| 方向を考えながら打っている | 「フリックのみ」にして、1方向ずつ覚える |
| 打てるけれど、打ち間違いが多い | 速さを落として、苦手な文字だけを練習する |
| 打ち間違いは少ないが、伸び悩んでいる | 両手打ち・予測変換・ユーザー辞書で、動きと文字を減らす |
よくある質問
何文字なら「速い」と言える?
決まった基準はありません。研究の平均(59〜108文字)を目安に、先週の自分より速くなったかで見るのがおすすめです。
何回か測ると、毎回ちがう数字になる
その日の調子や文章の当たり外れで、数文字〜10文字くらいはぶれることがあります。何回か測って、ふだんの数字をつかんでください。
片手と両手、どちらで測ればいい?
ふだん打っている持ち方で測ってください。測るときだけ持ち方を変えると、ふだんの速さとずれてしまいます。
まとめ:まず1分、今の速さを測ろう
まとめ
- 速さは「1分あたりに正しく打てた文字数」で、同じ条件で比べる
- 研究の平均は、高校1年生59文字・大学1年生81文字・大学3・4年生108文字(条件はそれぞれ違う)
- 60秒テストで今の速さと苦手な文字を知って、苦手な文字だけを練習する
測ったら、次は苦手な文字の練習です。練習の進め方をまとめた記事もあわせてどうぞ。
次に読むならフリック入力の今の速さを、1分で。
60秒テストで、1分あたりに正しく打てた文字数と、苦手な文字の種類が分かります。登録・アプリは要りません。


